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コレピクドッターよくありそうな質問と回答

コレピクドッター(専用ドット絵作成ソフト)を使用するにあたって、
初心者がとまどったり疑問に思いそうな質問とそれに対する回答をまとめてみました。

私はヒューマンバランスの中の人ではないので、ドッターの使い方について
直接質問を受けることはほとんどありませんが、
他の方の日記でチラ見したり、私自身が少しとまどった点などについてまとめました。

ドッターの使い方について、ここにない疑問・質問があれば、
掲示板の方にでも書いていただければ、 わかる範囲でお答えします。

目次


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■起動およびファイル管理


ドッター起動メニュー

Q.どうやって(どこから)起動するの?

A.

スタートメニューの「コレピク」というグループ内にコレピクドッターが登録されています。コレピク本体を起動しなくても、ドッターだけを起動することが出来ます(ネットワーク接続は必要です)。
コレピクを起動中なら、メインウィンドウ左上の家のアイコンをクリックすると出るメニューにも「コレピクドッター起動」という項目があります。

ログインボックス メニュー項目をクリックすると、左のような「ログイン」ダイアログボックスが表示されます。 コレピクにログインするのと同じIDとパスワードを入力してください。

ネットワーク環境やパソコンの性能によっては、メニューをクリックしてからダイアログボックスが出るまでに若干時間がかかる場合があります(特にコレピクをプレイ中は)。
そのため、他のウィンドウの後ろにダイアログボックスが出て気づかないことがあるかもしれません。その場合でも、Windowsタスクバーには「dotter」と表示されたボタンが出ていますので、よく探してみてください。


Q.アイテムツリーの右クリックメニュー「編集データ復旧」って何?

アイテムツリーのメニュー

A.

アイテムファイルを選択して右クリックすると出てくるメニューに「編集データ復旧」という項目があります。 これが何をするかというと、あなたのパソコン上にあるアイテムファイルを削除します。
「どこが復旧なんだ」とお思いでしょうが、 削除したアイテムが投稿済みであれば、次回コレピクにログインしたときに サーバーからダウンロードして、再びパソコン上にアイテムファイルが作られるのです。
でも安心するのは早いかもしれません。このときサーバーからダウンロードされるファイルはレイヤーが結合されてしまっています。 あなたがレイヤーを分けてアイテムを作りこんでいたなら、安易に「編集データを復旧」することは絶対お勧めできません。 また、未投稿のアイテムであれば、やはり復旧されないと思います。
ちなみに、同じく右クリックメニューにある「削除」とはどうちがうのかと言うと、「削除」はパソコン上はもちろんのこと、サーバーからもデータを消してしまいます。跡形もなく削除されるわけです。


Q.なぜかアイテムが重複してるので、どちらかを消したいのですが。

A.

間違っても「削除」を実行してはいけません。サーバーからアイテムそのものが削除されてしまい、重複しているもう一方のアイテムもコレピクの世界に存在しないことになってしまいます(他のユーザーがそのアイテムを持っていても消えてしまいます)。こういう時こそ、「編集データ復旧」を使いましょう!削除したいアイテムファイルを選択して右クリックすると出てくるメニューから「編集データ復旧」を選びましょう。ただし、実行する前にどちらを削除すべきかよく確認しましょう。もし、知らないうちに増えていたとしたら、それはサーバーからダウンロードされたファイルである可能性があります。その場合、そのファイルはレイヤーが結合されてしまっています。「編集データ復旧」を行う前に、実際にアイテムファイルを開いて、レイヤー情報が無事なアイテムはどっちか確認しましょう。


Q.アイテムは投稿しておけば、サーバーにデータが残るから安心!?

A.

アイテムを売ったり、家具として複製する分には確かにそれで十分です。
でも、サーバーに保存されるファイルはレイヤーが結合されてしまっています。もしあなたがレイヤー機能を駆使してアイテムを作成しているなら、それが失われても構わないものかどうかよく考えてください。


Q.万一に備えてアイテムデータをバックアップをしたいのですが。

A.

良い考えだと思います。 ただし自己責任で行ってください。あなたがパソコンにあまり詳しくないのであれば、詳しい人に頼んでください。
この回答を読んで試した結果、万一大事なファイルを失うなどの事故があっても、当方は責任を負いかねます。
あなたが、パソコンに"hoge"という名前でログインしていて、コレピクIDが"foo"だった場合、アイテムデータは
"C:\Document and Settings\hoge\My Documents\CollePic\user\foo\icon " にあるはずです。
(※Windows XPがCドライブにインストールされている場合。他のバージョンのOSではちょっと違うかも。)
基本的にはこのフォルダ以下のファイルをバックアップすればOKです。

バックアップしたファイルを復元する場合に気をつけなければならないのは、復元しようとするフォルダにあるファイルは、バックアップをとったときのファイル名が今も同じアイテムのファイルであるとは限らないということです。
例えばバックアップの直前に、一度コレピクをデータも含めてアンインストールして、再インストールしたとしましょう。あるいは、他のパソコンにインストールしなおした場合にもあてはまります。このような状況でコレピクにログインすると、「編集データ復旧」と同じ処理が行われ、あなたの作成したアイテムファイルはサーバーからダウンロードされてパソコンに保存されます。
このときパソコンに保存されるあるアイテムのファイル名が、以前と同じとは限らないのです。そのまま上書きすると、一部のアイテムファイルは重複して存在することになるでしょう。



ではどうすればいいでしょうか?
一番よい方法は、一端"C:\Document and Settings\hoge\My Documents\CollePic\user\foo\icon"にあるファイルをすべて削除してしまい、そこにバックアップしたファイルを復元した上で、再度コレピクにログインすることです。
このようにすれば、サーバーからダウンロードされるのは、バックアップ以後に投稿したアイテムファイルのみとなります。


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■作画画面のカスタマイズについて


環境設定ダイアログ

Q.塗り色が背景(透明色)と近いので見づらいのですが。

Q.透明色の表示色って変えられないの?

A.

「ファイル」メニューの「環境設定」を選んで環境設定ダイアログを出します。
「表示」タブを選んで、左下の「透明色の色」をクリックすると色を変更できます。(チェック柄のため、二色あります。)


Q.グリッドを表示したい(グリッドが表示されない)のですが。

A.

「表示」メニューを開き、「グリッド」項目の左にチェックが入っていない場合は、「グリッド」を選んでください。あるいはツールバー上の「グリッドボタングリッドボタン」でも切り替えられます。グリッドを表示するにはボタンが押された(へこんだ)状態にしてください。
「グリッド」にチェックが入っていても、一定の倍率以下ではグリッドは表示されません。チェックが入っているにもかかわらず、グリッドが表示されないとしたら、表示倍率が小さいため表示が省略されている可能性があります。
より低い倍率でもグリッドが表示されるようにするには、「ファイル」メニューの「環境設定」を選んで環境設定ダイアログを出します。「表示」タブを選んで、右上の「グリッド表示可能な最小表示倍率」を変更してみてください。200にすれば2倍以上の倍率でグリッド表示されます。


Q.任意のnドット単位でのグリッド表示はできないの?

グリッド設定メニュー

A.

ツールバーの「カスタムグリッド」ボタンを押して、出てくるメニューからグリッド単位を選んでください。
メニューの中に望みのグリッド単位が無い場合は、「設定」を押して開くダイアログで、「追加」ボタンを押すと、任意のグリッド単位を設定することができます。このダイアログで追加したグリッド単位は、以後「カスタムグリッド」ボタンの呼び出しで表示されるようになり、いつでも切り替えられるようになります

カスタムグリッド縦横のグリッド間隔は同じである必要はありません。左は16x32のグリッド表示の例


Q.パレットなどのウィンドウが枠に張り付いて作業領域が狭いのですが?

Q.ウィンドウのドッキングって何ですか?

ドッキングウィンドウ

A.

色パレット、レイヤー、素材、アニメーション、プレビューなどのウィンドウ(便宜上ツールウィンドウと呼びます)は、初期状態ではタイトルバーをドラッグして自由に動かせるのですが、何かの拍子に右の画像のように、メインウィンドウの枠に張り付いてしまいます。

これは「ドッキング」という機能で、公式オンラインヘルプにも簡単な説明がありますが、枠に張り付いた状態を「ドック状態/ドッキング状態」などと呼び、初期の自由にドラッグできる状態は「フロート状態/フローティング状態」などと呼びます。
このドッキングの何が嬉しいかと言えば、フローティング状態だと、アイテム編集ウィンドウの上にツールウィンドウが重なってしまうので、作業中にしばしば邪魔になるのですが、枠にくっついていると絶対に重ならないので、そういう面倒が無いのです。

それはさておき、右上の図のような状態になってしまった場合に、元に戻す方法を説明しましょう。
ドッキングハンドル
メインウィンドウ枠に張り付いたツールウィンドウには、タイトルバーの代わりにグリップが表示されます。グリップの位置は左図の様に、ツールウィンドウの左側か、上側に表示されます。簡単にフローティング状態に戻すには、グリップをダブルクリックしてください。フローティング状態に戻ります。
ちなみに、ツールバーにも同じようなグリップがあり、ツールウィンドウのグリップと同じように機能します。

このグリップは機能的にもタイトルバーの代わりであり、ドラッグして位置を動かすことができます。ドッキング状態かフローティング状態かにかかわらず、ツールウィンドウをドラッグすると、ドラッグ後のウィンドウ位置を表す灰色の点線矩形が表示されます。このときドラッグする場所によって、下のように矩形の線が変わります。
 
パレットメニュー背景の色の違いはあまり重要ではありません。左のように矩形枠が太めの線になった状態でウィンドウを放すと、フローティング状態になります。一方、編集作業領域(左はアイテム一覧、上はメニューバー、下はステータスバーに囲まれた領域)の四隅の端いずれかに近づけると、右のように1ドットの点線で表示され、この時にウィンドウを放すと、ドッキング状態になります。

もしも、あなたが常にフローティング状態で使用するのが好みで、しばしば意図せずドッキング状態になってしまうのが煩わしいと思うのであれば、ドッキングしないように設定することも出来ます。
設定はツールウィンドウ(またはツールバー)毎に行います。ウィンドウ上にメニューボタンがあれば、ボタンを押し、無ければ余白部分を右クリックしてメニューを表示します。「ドッキング可能」にチェックが入っていたら、項目をクリックしてチェックを外します。(既にチェックがなければ項目をクリックしないでください。クリックすると再びチェックが入ってしまいます。)

「ドッキング可能」のチェックを外したウィンドウはどこにドラッグしても常にフローティング状態になります。


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■カラーパレットについて


パレットカラー

Q.パレット上で右クリックして選ぶ色は何に使うの?

Q.パレットの中で斜線が付いている色があるけど、どういう意味があるの?

A.

パレット上で斜線のついている色は「セカンドカラー」です。パレット上で色を右クリックするとその色に斜線がついて「セカンドカラー」になります。
ちなみに、左クリックで選択するとその色の枠の内側にさらに四角い枠がついて「ファーストカラー」になります。
セカンドカラーは、色置換の置換元の色、タイルパターンの黒い部分の色、グラデーション作成やパレットカラーコピー時のパレット範囲選択の一端(もう一端は「ファーストカラー」)などに使用されます。


Q.作画中の絵のあるドットがパレット上のどの色かを調べる方法はないの?

A.

調べたいドットを右クリックしてください。パレットの選択色「ファーストカラー」が、そのドット位置の色に変わります。この機能を使えば、いちいちパレット上で色を選びなおさなくても、描画ウィンドウ内でペンの色を切り替えられます。


Q.パレットの色の並び順を変えるには?

Q.パレットの色並びを変えると、アイテムの色まで変わってしまうのですが。

A.

パレットの色の並び順はドラッグして入れ換えることが出来ます。このとき、普通にドラッグして入れ換えると、アイテム画像も色が入れ替わって見栄えが変わってしまいます。
もしも、画像の見栄えはそのままで、ただパレットの順番を入れ換えたいだけならば、Shiftキーを押しながらドラッグする必要があります。
ちなみにCtrlキーを押しながらドラッグするとその色をコピーします。元の色に近い色、(例えばより明るい色や、より暗い色)を作りたい場合には、まず元の色をコピーしてから微調整すると少し手間が省けます。


パレット上のグラデーション

Q.二つの色の混合色(中間色)をつくりたいのですが。

Q.パレットにグラデーション用カラーを作るには?

A.

パレットウィンドウのメニューから「グラデーション作成」を選ぶと、「ファーストカラー(左クリックで選択した色)」と「セカンドカラー(右クリックで選択した色)」の間の色を、段階的な混合色で置き換えます。「ファーストカラー」と「セカンドカラー」はどちらが先でも効果に違いはありません。
「ファーストカラー」と「セカンドカラー」が同じだと「ファーストカラーとセカンドカラーを正しく指定してください」とメッセージが表示され、混合色は作成されません。


Q.パレット読み込み時の「ピクセルを色にあわせる」って何?

Q.パレットを読み込みで色を置き換えたいのに意図したとおりにならないのですが。

A.

パレット読み込みダイアログの左下に「ピクセルを色にあわせる」というチェックボックスがあります。
このチェックの有無は、パレット読み込みで既存使用中の色を置き換える場合に重要になります。

「ピクセルを色にあわせる」にチェックされていると、使用中の色が置き換えられる場合、画像データの方は読み込み後のパレットから元の色に最も近い色に自動的に置き換えられるのです。
既存のアイテムの色違いアイテムを作ろうと思って、パレット読み込みで使用中の色を入れ換えたい場合、「ピクセルを色にあわせる」のチェックを外さないと、思った通りに置き換わってくれないということになります。

元ドット絵
元の絵
 
左のパレットで右を完全置き換えする場合
パレットの置き換え
「ピクセルを色に合わせる」を・・・
チェックする
変換後の画像
チェックしない
変換後の画像


パレットメニュー

Q.他のアイテムのパレットから色をコピーするには?

A.

単一の色をコピーしたい場合、コピーしたい色を左クリックで選択して、パレットメニューから「RGB値をコピー」を実行します。
次に、コピー先のアイテムを開いて、パレット上の色を貼り付けたい場所を左クリックして、パレットメニューから「RGB値を貼り付け」を実行します。RGB値の貼り付けダイアログが表示されるので、そのまま「OK」ボタンを押します。

複数の色をコピーしたい場合、「ファーストカラー」と「セカンドカラー」で挟んだ範囲の色をコピーできます。コピーしたいパレットの範囲を「ファーストカラー」と「セカンドカラー」で指定し、パレットメニューから「選択範囲のRGB値をコピー」を実行します。
次に、コピー先のアイテムを開いて、パレット上の色を貼り付けたい場所を左クリックして、パレットメニューから「RGB値を貼り付け」を実行します。RGB値の貼り付けダイアログが表示されるので、貼り付け方として一番下の「複数色をファーストカラー位置から貼り付け」を選択して「OK」ボタンを押します。


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■基本的な描画操作および描画ツールについて


タイルパターン選択

Q.タイルパターン(ディザ)を使って色を塗ったり線をひいたりするには?

A.

パレットウィンドウのペン先の下のドロップダウンはタイルパターンのリストになっています
(通常は100%ファーストカラー塗りが選択されています)。

タイルパターン描画ドロップダウンを押して出てくるパターンのリストについては、白い部分は「ファーストカラー」、黒い部分は「セカンドカラー」で塗りつぶされます。
(リストが閉じている状態では、現在選択中のタイルパターンは現在の「ファーストカラー」と「セカンドカラー」で表示されます。>右図)

「ファーストカラー」、「セカンドカラー」には当然透明色も選べますので、タイル表現による半透明描画も可能です。
タイルパターンはペンツールだけでなく、直線・曲線・矩形・楕円・塗りつぶしの各ツールでも利用可能です。


Q.自作のペン先またはタイルパターンを使いたいのですが。

A.

ペン先もタイルパターンも自作したものを使用することができます。
ただし以下の手順は自己責任で行ってください。あなたがパソコンにあまり詳しくないのであれば、詳しい人に頼んでください。

コレピクがインストールされているフォルダ
(CドライブにWindowsがインストールされている場合だと 通常は“C:\Program Files\CollePic”)
に”pen”というフォルダを作成してください。
その中に32x32ドット、または16x16ドットのモノクロ画像を置くと、前者はペン先、後者はタイルパターンとして読み込まれます。

キャンバスの色とサイズ以下、Windowsに付属のペイントツールを使って、これらの画像を作成する方法を説明します。 ペイントツールはスタートメニューのアクセサリグループ内にあります。

ペイントツールを開いたら、まず「変形」メニューから「キャンバスの色とサイズ」を実行します。
出てきたダイアログでは、幅と高さはペン先の場合は 32 x 32、タイルパターンの場合 16 x 16 を入力します。
どちらの場合も単位は「ピクセル」、色は「白黒」を選択し、「OK」ボタンを押します。

ペイントのツールを自由に使って、ペン先またはタイルパターンを作成します。ペン先の場合は白がペン部分で黒が透明部分、タイルパターンの場合は白が「ファーストカラー」部分で黒が「セカンドカラー」部分になります。

モノクロビットマップ選択描き終えたら、先ほど作った”pen”フォルダに保存します。保存する時は、必ずファイルタイプが「モノクロ ビットマップ (*.bmp *.dib)」になっていることを確認してください。

ドッターを起動すれば、自作したペン先、またはタイルパターンが読み込まれているはずです。
既にドッターを起動している場合も、パレットメニューから「ペン・タイル再読込」を実行すれば、自作したペン先、またはタイルパターンが読み込まれるはずです。

おまけダウンロードサンプルのペン先とタイルパターン
再配布も改変もご自由にご使用ください。


Q.色選択ツールとマジックワンドはどう違うの?

Q.同じ色の部分だけ一括で選択するには?削除するには?

A.

色選択ボタン色選択」ツールも「マジックワンドボタンマジックワンド」も同じ色の部分を選択したいときに使用します。
両者の違いは、色選択ツールは現在のレイヤー内の同じ色を全て一括で選択できますが、マジックワンドでは、現在のレイヤーのクリックした位置と同じ色で、繋がっている範囲のみを選択します。
つまり、同じ色の部分が飛び地のようにあちこちに散らばっている場合、前者は全ての飛び地を選択できますが、後者はクリックした飛び地のみが選択されます。
選択した状態でDeleteキーを押せば、その色を削除(透明色に置き換え)できます。


Q.よく似た色の部分を一括で選択するには?削除するには?

色範囲指定オプション

A.

色選択ボタン色選択」ツールや「マジックワンドボタンマジックワンド」を使えば、全く同じでなくとも似た色をまとめて選択することができます。
色選択ツールとマジックワンドボタンの右脇の▼ボタンを押すと「オプション」というメニューが表示され、これを選択すると小さなダイアログが出て「許容誤差」の入力を求められます。

許容誤差を0にすると、全く同じ色しか選択しません。0より大きな値にすると、よく似た色も選択されます。数値が大きいほど、よく似た色とみなされる条件がゆるくなり、多くの色が同時に選択されます(ただし、数値は同時に選択される色の数を指定するものではありません)。実際には10〜70辺りが実用的に使える値の範囲でしょう。

なお、「塗りつぶしボタン塗りつぶし」ツールも同じように右脇の▼ボタンから許容誤差を設定することができます。許容誤差を大きくすれば、よく似た色の範囲を一度に塗りつぶせるようになります。


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■その他の機能と操作について


Q.画像ファイルから画像を取り込むには?

A.

ドッターに画像ファイルを取り込む場合、二段階の手順を踏む必要があります。
まず画像を適切な色で表示できるようにするためのパレットを用意しなければなりません。
取り込み先となるアイテムデータを新規作成して、パレットメニューから「パレット読み込み」を選び、開いたダイアログで読み込みたい画像を選択します。

読み込みたい画像がダイアログ内に表示されない場合は、対応していない形式であると思われます。例えばjpgファイルはパレット情報を持たないのでパレット読み込みダイアログ中には表示されません。またbmpファイルやpngファイルは選択しても、「パレットデータがありません」と言われる場合があります。
このような場合は、まずパレット情報を持つ画像に変換してやらなければなりません。例えばGIFや256色ビットマップ(bmp)などです。Windows付属のペイントでも一応変換はできるのですが、パレット選びが最悪なので、別の画像変換ソフトをご使用することをお奨めします。また、元々がGIFや256色ビットマップの場合でも、アイテム画像として使用できるパレットは通常で32色、ハイグレードでも128色までなので、パレットの色数を減らさなければならない場合があります。このような場合には減色機能を持つ画像変換ツールが必要になるでしょう。

[2008/1/16]のアップデートによって、クリップボードにコピーした画像から直接パレットが読み込めるようになりました。画像をクリップボードにコピーした状態で、パレットメニューから「RGB値を貼り付け」→「複数色をファーストカラーから貼り付け」で出来ます。
ただし、この場合もパレット情報を持たない画像からは読み込めません。個人的には、パレットのどこに新しい色を配置するかを細かく指定できるので、従来どおり「パレット読み込み」を使うのがお勧めします。

さて、パレットが完成したら、次に取り込みたい画像を画像編集ソフトで開き、全体または必要な範囲を(クリップボードに)コピーします。インターネットエクスプローラーで開いた場合でも画像の上で右クリックして出るメニューで「コピー」を選べば、画像全体をコピーできます。
そうしてクリップボードにコピーされた状態で、ドッターを開き、先ほどパレット読み込みをしたアイテムを開いて「編集」メニューの「貼り付け」を実行(またはCtrl+Vキーを押下)すれば、現在のレイヤーにコピーしたものが貼り付けられるはずです。


素材メニュー

Q.他のアイテムから素材を(レイヤー構成まるごと)コピーするには?

A.

キャラクターアニメーションなどでは、他のアイテムで使った素材を別のアイテムでも使いたい場合がよくあります。 そんな場合には、素材まるごと(レイヤー構成込みで)コピーができると大変便利です。
まず、コピー元のアイテムを開いて、コピーしたい素材を選択し、素材ウィンドウメニューから「コピー」を実行します。
次に、コピー先のアイテムを開き、あらたに素材を挿入したい場所があれば、その前(または後ろ)の素材を選択して、素材ウィンドウメニューから「右側に貼り付け」「左側に貼り付け」「重ねて貼り付け」のうちから目的に合うものを選んで実行します。前二つのコマンドは、選択中の素材の前または後ろに挿入するためのもので、最後の一つは選択中の素材と置き換えるためのものです。


Q.「画像」メニューのカラー調節と「全素材」メニューのカラー調節の違いは何?

Q.カラー調節しても色が変わらないのはなぜ?

Q.グレースケールコマンドを実行しても色がついたままなのはなぜ?

A.

「カラー調節」・「ネガ」・「グレースケール」など、 アイテムの全体的な色合いを変更するコマンドは「画像」メニューと「全素材」メニューの両方に項目が存在します。 これらの項目だけでなく、基本的に「画像」 メニュー内の項目は、現在の素材で選択中のレイヤーのみを対象に適用されるものですが、一方「全素材」メニュー内の項目は全ての素材・全てのレイヤーに一括で適用されます。

「カラー調節」・「ネガ」・「グレースケール」の3つに関しては、これに加えてパレットの扱い方の違いに留意しなければなりません。すなわち、「画像」メニューでは、パレットの色構成を保持したまま、パレット既存の色を使ってそれぞれの処理の結果を表現しようとしますが、一方「全素材」メニューではパレットの色構成そのものを変更することで結果を表現します。
そのため、「画像」メニューからこれらの項目を実行した場合は、パレットに適当な色がなければ思うような結果が得られません。「カラー調節」の場合は、ちょっとスライダーを弄ったくらいでは結果的に色が変化しない場合もあるでしょうし、「グレースケール」の場合は、色がついたままになる場合もあります。
「画像」メニューの「カラー調節」・「ネガ」・「グレースケール」を使用する場合は、あらかじめパレットに必要な色を用意しておいてやることで、より目標に近い結果を得ることが出来るでしょう。


Q.エフェクトをかけてもプレビューのようにはならないのはなぜ?

サンプルドット

A.

プレビューではエフェクトの結果はフルカラーで表示されますが、実際にエフェクトを適用した時には、結果画像もパレットにある既存カラーのみで表現されます。
もしもパレットに使える色が無い場合(普通はそうであることが多いのですが)は、当然プレビューと違った結果になってしまいます。プレビューと全く同じ出来にするのは難しいですが、必要になりそうな色をあらかじめパレットに作成しておくと、ある程度プレビューに近い結果を得ることができるでしょう。

以下に右図の画像にエフェクト「ぼかし(強)」

を適用した場合の例を示します。

パレットに最低限の色しかない場合
二色でぼかし
あらかじめパレットに中間色を作っておいた場合
グラデーションでぼかし

Q.指定した1つの素材だけ、全レイヤーまとめてドットをずらし(スクロール)たいのですが。

Q.指定した1つの素材のレイヤー全てを反転・回転したいのですが

A.

現在選択中の素材に含まれるすべてのレイヤー一括で処理するには、「編集」メニューの「全レイヤー選択」を使います。

「全レイヤー選択」を実行すると、選択中の素材の全レイヤーが選択された状態になります。そのままマウスで編集中の画像をドラッグするか、カーソルキーで一ドット単位で動かして、ずらすことができます。
また、「画像」メニューにある各コマンドも選択中のレイヤーに対して適用されるので、「全レイヤー選択」を実行してから行えば、その素材内のレイヤーだけを反転したり、回転したり、スクロールしたり、カラー調節することができます。(ちなみに全ての素材のすべてのレイヤーを対象に処理するなら、「全素材」メニューにある同様のコマンドを実行します。)
キャラクタアニメーションを作成していると、「素材をコピーしてnドットだけずらしたい」とか、「ある素材をコピーして左右反転させたい」とかいうことがよくありますが、そんな場合に便利な技ですね。

どのくらい使い道があるかわかりませんが、「全レイヤー選択」を実行して、Deleteキーを押せば、全てのレイヤーの中身を一発でクリアすることもできます。


Q.ハイグレードアイテムのキャンバスサイズを変更するには?

A.

残念ながら投稿済みのアイテムのサイズは変更できません
投稿前のアイテムなら「全素材」の「キャンバス拡大」でサイズ拡大が、「縁を削除」でサイズ縮小ができます。

「縁を削除」に関して、少し前までは左を10ドット・右を22ドットそれぞれ削除して32ドットにする、というような指定が可能だったのですが、初心者の混乱を招くという理由からか32ドット単位でしか削除できなくなりました。

32ドット単位で削除すると必要な部分まで削除されてしまうような場合は、事前に「全素材」メニューの「スクロール」 ではみ出ないようにずらしておく必要がありますね。


Q.自作壁床で上下左右に隙間ができないように(背景を完全に見えなく)するには?

壁床の上下に隙間を空けないA.

自作の壁床アイテムで、背景を完全に隠して全面にわたって絵を描きたい場合は多いでしょう。
ところが、普通に作ると上下左右に隙間が出来てしまう場合があります。上下左右全ての隙間を無くすには、次の3つの事を守る必要があります。

【その1】 床アイテムの「上下に隙間を空けない」プロパティを有効にする。
ドッターで床アイテムを開いて 、「ファイル」メニューから「プロパティ」を選び、表示されるダイアログの「ハイグレード」タグページを開くと、画面中央やや下よりに、「上下に隙間を空けない」チェックボックスがありますので、これをチェックの入った状態にします(右図)。

【その2】 壁アイテムの「上下に隙間を空けない」プロパティも有効にする。
床と同じようにドッターで壁アイテムを開いて 、「プロパティ」ダイアログの「上下に隙間を空けない」チェックボックスをチェックの入った状態にします(右図)。

【その3】 壁アイテムの左右両端26ドット分を完全に透明な状態にします。 ドッターで壁アイテムを開いて、左端26ドット、右端26ドットを透明色で完全に塗りつぶします。
なぜ26ドットかといえば、自作の壁アイテムのサイズは、床アイテムに比べてキャンバスが52ドット分大きいからです(左右均等に分けると半分の26ドットです)。

壁床の左右の隙間をあけない

もしも、壁アイテムをキャンバス幅いっぱいに絵を描くと、表示画面はその分、床アイテムの幅を超えて横に広がります。一方で、壁アイテムは高さいっぱいに描いても、床アイテムの下端まで埋めることができないので、届かない部分に隙間が出来てしまうのです(左図・左側)。
壁の両側を透明にして床の幅と同じになるようにしてやれば、リフォームしたとき隙間が出来ません(左図・右側)。


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